急性胃腸炎にてサミティヴェート病院に人生初入院

先日、朝起きたら水様性下痢。
友達との楽しみにしていた約束があり、なんとか出かけれそうだったので薬を飲んで出かけた。でも、なんか食欲が…。食べるのが好きな私がおかしい。友達が予定していたお店を私が食べられそうなお店に変更してくれた。ありがとう、迷惑かけてごめん。
症状が治まっていたのでもう大丈夫と思っていたら、帰宅後調子が悪くなり嘔吐に下痢。吐き気もあるから水分あまりとれず。動くのもしんどかったので少しベッドで休んだ。(うわっ、これ急性胃腸炎ちゃう?)
翌々日から日本の友達が遊びに来てフルアテンド予定だったので、夕方サミティヴェート病院受診。(なんとしてでも治さなきゃ)
診察がなかなか呼ばれず、吐き気がある状態で待つのが辛かった。(英語やタイ語が堪能ならこんなに待たなくてもよい)
やっと診察。脱水症状があり血圧低下していて危ないから入院するよう言われる。確かにその通りかもしれないけど、これくらいなら外来で点滴して薬をもらって帰ればいいと思っていた。(タイはすぐに入院させたがるって聞いていたし)点滴終了が夜中になり保険会社との手続きができないから外来で点滴するのは無理だと。所定の用紙にサインをすれば入院拒否することもできた。入院するか帰宅するか悩んでいたら、吐き気が悪化したので入院することに。
まず、点滴するための留置カテーテルを外来で挿入し、そこから採血。左手の甲に針刺すなんて想像するだけでも痛い。でも、看護師さんが上手だったので刺すのはそんなに痛くなかった。ホッと安心したのもつかの間、カテーテルを血管の奥に入れる時に痛くて、思わずイタッと言ってしまった。(痛みに弱い私)その後、歩けるのに大袈裟にも車椅子で病棟まで運ばれた。(そこまで重症じゃない時に車椅子を押されるのって少々恥ずかしい)日本だときっと徒歩だと思う。

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病室に到着。
全室個室で一番安い部屋でも部屋代7,200B/日もする。ベッドとソファベッド・テレビ台もあるのに、空間がめちゃくちゃ広い。病衣・スリッパはもちろん、電子レンジ・冷蔵庫・ペットボトルの水・セーフティーボックス・シャンプーや歯ブラシ等のアメニティセット。まるでホテルみたい。(リネン類は毎日交換してもらえる」
ナースコールが壊れているため電話でナースステーションに連絡するよう言われる。(患者にとって一番重要なナースコールが…。ベッドから起き上がって電話をかけられるレベルやからこの部屋にされた?)
食事代は別。食べられない状態なのに食事(タイ料理or洋食or和食)を注文するか聞かれた。(食べられないのに聞く?)タイ料理は3食約500B、和食はその3倍以上。もちろん注文せず。
点滴開始。脱水のため初め300ml/hだったが途中で100ml/hに変更されていた。点滴内に薬も入ってないのに輸液ポンプで管理するなんて看護師さん的には楽。点滴内に気泡が入ったり、終了の合図で夜間に輸液ポンプのアラームが何度か鳴って起こされる。個室だしナースステーションも離れているのでアラームが鳴り続けていても気づいてもらえない。(ナースステーションに自分で電話するしかない)
夜間は看護師さんが数回訪れ検温。微熱は下がり血圧も回復。吐き気止めの効果もあり。旦那さんは家に帰ったのかと聞かれる。(えっ?重症じゃないし帰るよね?)
尿や便が出たら教えてくださいと言われる。尿は便座と便器の間にセッティングされた帽子を反対にひっくり返したような形のメモリ付容器(urine hat)に貯める。(自分で尿器を持たなくてもいいし、これめっちゃ使いやすい)便は小さい検便容器を渡された。水様性下痢なので採れないと言うと容器を直接お尻に当てて採るように言われる。
病室内のシャワー室&トイレはやや段差があり、点滴台を押しながらトイレに行きづらかった。点滴は輸液ポンプを使っているため、トイレへ行く度に充電コードの抜き差しをしなければならない。

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翌朝、吐き気がおさまり少し食欲が出てきたので夫が買ってきてくれていたバナナとパンをゆっくり食べた。気がついたら日経新聞まで届いていた。
午前中に帰れると思っていたのに医師がまだ来ない。(入院説明の際、早くて翌日昼には帰れると聞いていた)看護師さんに尋ねても、いつかわからないとの返事。徐々に元気になってきたのでベッドでじっと寝てるのが暇になってきた。テレビ(NHKのみ)をつけて紛らわす。
お昼になっても何の連絡もないし病室から一歩も出ず息が詰まりそうだったので、地下に食べに行ってもいいか確認すると点滴を一時的にはずしてもらえた。看護師さんの言う通りに地下の食堂にてジョーク(お粥)を注文。患者は病衣でうろうろするもんだと思っていたのに、そんな人を1人も見かけず。(入院患者は部屋にデリバリーするのか?確か病室にデリバリーメニューがあった)
午後、ついに医師が診に来てくれ退院OKの指示が出た。(やった!ついに帰れる)だけど、保険会社の審査待ちに時間がかかるので点滴は液体がなくなるまでやっておこうと。(まだ出れへんのや)点滴が終わる頃、また電話で連絡。看護師さんがなかなか来てくれなかったのでもう一度連絡。点滴がなくなってしまうと心配していたら輸液ポンプの表示が自動的に3ml/hに切り替わっていた。(だから看護師さん急いで来ない?)
薬の処方や会計は全て病室で行う。(こういうのはさすが)気になる入院費は1泊で約10万円。治療は点滴と内服薬のみ。会社の医療保険、本当にありがたい。
夕方、無事に退院。
医師の診察時は通訳さんも来てくれたけど、その他は英語かタイ語。軽い病気だったから良かったけど、海外で重い病気にかかってしまった時は本当に不安だろうなって思う。言葉が通じない(喋れない)壁は大きい。そして、病院選びも大事。もし、手術が必要だと言われたとしたら他の病院も受診すると思う。