1年のうちたった9日間しか販売されないピーナッツキャンディー「トゥップタップラオペ」@タラートノーイ
タイでは昨日までギンジェー(กินเจ)と呼ばれている菜食週間でした。
中華系タイ人の慣習で、毎年旧暦の9月1日から9日間(今年は10月6日から10月14日)肉・牛乳・乳製品・卵・香りの強い野菜・お酒の摂取を避け、心身を浄化します。
この時期はスーパーやレストラン等あちらこちらで「齋(ジェー/เจ←17に見えるタイ文字)」という赤い文字が書かれた黄色い旗を見かけます。バンコクではヤワラー(中華街)でギンジェー祭りが開催されますが、今年は新型コロナの影響で祭りが中止となりました。今年こそは行こうと思っていたのでとても残念です。
祭りは中止となりましたが、ヤワラー・タラートノーイ界隈に行ってきました。
中華寺院では全身白い服装をした参拝者の方を多く見かけました。
タラートノーイに行った目的の1つはカノムトゥップタップ(ขนมตุ๊บตั๊บ)というお菓子(ピーナッツキャンディー)を買うためです。
創業79年の老舗トゥップタップラオペ(ตุ๊บตั๊บเหล่าแปะ/toobtublaopae)へ。
ギンジェー期間のみ(つまり1年にたった9日間)カノムトゥップタップを販売しているお店です。
Google Mapsを頼りに細い路地に入っていくとドンドン、ドンドンと音が聞こえてきます。出来上がりを待つお客さんが列をなしているのですぐにわかりました。
出来上がりを待っている間、製造工程を観察。
砂糖をぐつぐつと煮詰めている鍋。
この鍋担当の人、めちゃくちゃ暑いだろうなぁ。
煮詰めた砂糖にピーナッツを混ぜます。
粉をふりかけて、木槌でドンドンとリズムよく叩きます。平たくなったら折り畳み、再度叩きます。これを何度か繰り返し。
そして、細長く成形。
包丁でリズムよくカット。
断面はこんな感じ。
4個ずつ紙にくるっと素早く包まれていきます。
1包40B(約140円)。1袋5包200B(約680円)。バラでも買えます。
何袋も買って帰っていく人もいたので行列が短くてもなかなか進みませんでした。
出来立ての温かい状態で食べたら、口の中でサクッほろっと崩れピーナッツの香りが広がりました。美味しかったのでもっと買えばよかった。
翌日、翌々日と徐々にしっとり感が増し食感が変わります。翌日も美味しいですが、やっぱり出来立てが一番美味しいです。
お店はタラートノーイ地区の細い路地内にあります。MRTフアランポーン駅から徒歩10分。
【営業時間】毎年ギンジェー期間(9日間)のみ営業
※営業時間はお店のSNSでご確認ください。